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ようやくDMの発送がひと段落いたしました。
今回は「book of the sky」の写真を使用したものなのですが、ときたまこの作品についてとある質問をいただくことがあります。それは、「この箱はどなたが作っているんですか?」ということ。

・・・私が作っていますよー!

自身の作品に付随するガラス以外の小物(ミニブックとか)も基本的に自分で制作しております。(どうしても技術的に出来ないものは専門の方に相談しておりますが)

ということで、製本というか外箱のお話です。

私はカルトナージュとかルイユールの技法をどこかで専門的に習ったわけではありません。
まったくの独学です。「資料などを読み込み、実践する」を半年くらい毎日やっておりました。その期間ガラス制作は完全無視です。
作り方がわからないところは似た物を探し出して分解したり、構造図を描いてみたりとかして試行錯誤。最終的には100個以上の本や箱が机に山積みになりましたが、そんな流れを経て「book of the sky」が存在します。

「ごがつのそら」の一つを寸法はかり、ボードをカット&紙張りしてはめ込み部分をつくる。
そらの表情に合う紙を選び、内箱の壁をつくる。
ガラスにあわせて印字された底紙を用意し、内箱を組み立てる。
はめ込み部分を内箱にすえつける。
表紙、裏表紙、背表紙部分をつくり、内箱と組み合わせる。

文章で表すと数行ですが、実際には制作するのに速くても4~5時間くらいかかります。
この作品は使用した紙や中のガラスなど、同じ組み合わせはひとつもありません。
写真にも写っていますが、「ばれん」・・・小学校の図工以来の大活躍です。
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今回の個展では、アートシーンでも展示していただいている平尾慎悟さんとコラボレート作品を出品しています。

今日はその話。

平尾慎悟さんのつくる引出しのシリーズがとても好きです。
だから、何か一緒に出来ないかと考えました。

そんなとき思い出したのが、立派な箱に入った200色の色鉛筆のセット。
学生の頃、画材屋で見たのは4段の木製の引出しに入ったものでした。

ガラス作家にとっての色ガラスが、画家にとっての画材。
一材料である色ガラス自体に注目されることは少ないが、そこには魅力があると思っています。

それぞれの色は、ガラスと様々な鉱物などによる化学変化によって発色しています。
たとえば、金を混ぜると高貴な赤に。
銀を混ぜると輝く黄色に。

様々な技法で、様々な表情を見せるカラフルなガラスたち。
その「もと」はこれです。
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ガラス作家にとっては大切なものだから、あの時の色鉛筆のように、大好きな引出しの中へ、そっと仕舞いました。

左の写真たちはそのためのパーツ制作のものなど。
かたまりの色ガラスを準備して・・・
おおよそのサイズに削りだして・・・
ほんの少しのツヤが出る程度に磨きあげる。
透明色と不透明色では多少の輝き具合を変えてみたりと、色にあわせて加工します。

これをたくさん作ります。
地道に毎日黙々と研磨、たとえ飽きても黙々と。
出来上がったらようやく引出しへ。


チップ状の顔料をモチーフにしたものと、パステルをモチーフにしたものの2種作りました。
ぜひ実物をギャラリーに見に来てください。