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9枚連作です
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そのうちの1枚
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ようやくUPできます。
お知らせにも少し載せた赤十字病院の作品が無事に終わり、作品について書くことができます。

年明けよりこの作品のためにアイデアスケッチや制作工程などいろいろ考えて、何とか形にすることができました。
すべてが初めての形式の作品だったため苦労も多かったですが、その中の1点について・・・

左の一連の写真は「voyage」という作品の制作工程を記録用にざっくりと撮影したものです。


コンセプトは「空想の旅」。

今回病院に設置ということもあり、見ていて楽しくなるようなものがいいなと考えたものです。

病気や怪我をしているときはなかなか旅をする機会は無いと思います。
私は具合が悪くなると、ジーっと回復を待つ間にさまざまな空想の旅によく出かけます。
空想している間は怪我や病気のこと、さまざまないやなこともすっかり忘れてしまいます。
その短いけれど「忘れる時間」が大切なのではないかなと常々思っていました。
そんな思いからできあがったのが「voyage」です。

で、その制作過程ですが・・・

まずは吹きガラスで多角形の板の形を作るところからスタートです。

普段使わないカラフルな不透明色だったので慣れなくて少し苦労しました。
黙々と9枚それぞれ違った形と色で制作。
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吹き上がったものは、背面を平らに削り、表面にマスキングシート(黄緑色)をぴったり貼ります。
バレンを使ってできるだけ空気がはいらないように、ぴったりと。
といっても表はフラットでないので入ってしまっていますが・・・

事前に用意していた原画をトレースし、カッターでラインにそってひたすら切り抜いていきます。

切り抜いたところは、下のガラスが見えています(ピンクの部分)

この後サンドブラストという砂を高圧で吹き付けてガラスを削る技法で切り抜いたところに2~3mmの深さで溝を掘ります。

掘った溝に彩色します。

粘土で飛行船のモデルをつくり、石膏で型をとります。
型乾燥後に溶かした錫を流し込んで金属パーツをつくります。
(ここは一息に作業してしまったので、写真はありません・・・)

出来上がった錫の飛行船をあらかじめ彫ってあったガラスの部分に強化接着剤をつけてはめ込んで完成。



これをさまざまな国と地域、計9枚制作しました。
地面の部分のラインの高さをそろえたりと、いわれなければわからないような微妙なこだわりもいれつつ・・・

「ちいさいいえ」にも通じる絵本のような印象の作品となりました。
どこの国がモチーフかは実際ごらんになって想像してみてください。